
社長ブログ
2008年12月17日
- 身内売買 難易度レベルMAX案件
終わった? 嬉しい? 一年以上かかりました。兵庫県川西市在住 高橋(45歳仮名)様の案件。長かったです。
高橋さんと初めてお会いしたのは平成19年の夏、お盆前でした。
ご自分の状況はほとんど誰も知らなかったようですが、唯一、親友の鈴木(45歳仮名)さんにはご相談されていました。高橋さんは、自分が破産をしようとしている事を鈴木さんに伝えました。
ただ、高橋さんは破産をある理由により躊躇されていました。
その理由とは現在、両親が住んでいる不動産を娘の高橋さんに買って欲しいと親から頼まれていたからです。(親の現金捻出のために)
両親は高橋さんがカードローンや消費者金融などから1000万円近くも借金をしていることは知りません。
でもこれ以上はごまかすのも、借金を払うのも、もう無理だ。そう決断された高橋さんでした。
そして親友の鈴木さんに決意を語られたのです。
ところが、その鈴木さんから「ある人を紹介してあげる。メチャクチャ御世話になった人やねん。この人に言ってダメなら、親に借金のこと言って破産し」と言われたそうです。
ありがたいお言葉です。鈴木さんは私が数年前に御世話させていただいた方です。
そして私は高橋さんと今から1年3ヶ月前にお会いしたのです。
高橋さんは、「もうしんどい・・これ以上は無理・・親には言いたくない・・」この言葉を何度も何度も泣きそうな表情でおっしゃられていました。私が言うのもどうかと思いますが、高橋さんは本当に生真面目な方で現在の自分の状況を責めているようにも感じました。
そして、勤務先(かなりの大手企業です。)の給料だけではとても支払えず、知人のお店でアルバイトもされていました。
とても可愛らしい45歳の方で、旅行も行かず、ブランド品も持たず、ただただひたすら借金の返済に明け暮れているといった感じでした。
私は、本当に何とかしてあげたいと強く思いました。
必ず私が何とかする!
私は、「今まで消費者金融やサラ金から多額にお金を借りた人はたくさんお会いしましたが、滞納しないようにこんなに頑張っている人は初めてお会いしましたよ。大変でしたね。」そう言いました。
高橋さんは大きな目からポロポロ大粒の涙がこぼれていました。
どのような方法をとるのがベストなのか試行錯誤でした。司法書士の先生にもお会いしましたし、もちろん弁護士の先生の所にも一緒に行きました。
時間が経ってくると高橋さん自身がよくくじけそうになられていました。もうしんどい・・思うように進むかな・・私も安直に大丈夫とは言えませんでした。
でも一緒に頑張りましょう。できるだけサポートしますから!そう何度お声をかけたことか・・・
今、高橋さんは1000万近くあった借金を80万円にまで減らしました。
そして、両親の願いでもある家も購入しました。
一番、破産をしなかった理由。親孝行をしたい。この願いも叶える事が出来ました。
高橋さんのご家族皆様から感謝の言葉をいただきました。ご両親には本当のことは内緒で・・・
本当によかった。案件難易度MAXで1年3ヶ月掛かりましたが、無事に完了です!
高橋さん。本当によかったですね。お疲れ様でした。
私もお疲れさん。今回の身内売買案件が成就できたことで私のレベルも1段階上がったはず!自画自賛(゜_゜)